私たちはなぜ普通の人に憧れるのか

私はもっと普通のコミュニケーション能力があればよかった。

私はもっと普通の運動神経があれば良かった。

私はもっと普通の外見であれば良かった。

私はもっと何もかも普通であれば良かった。

私たちはなぜ普通の人に憧れるのか。なぜなら「普通ではないこと」は災いをもたらすからだ。

普通の人よりも……「コミュニケーション能力がある」「コミュニケーション能力がない」「頭がいい」「頭が悪い」「足がはやい」「足が遅い」「痩せている」「太っている」「鼻が高い」「鼻が低い」「運動神経がある」「運動神経がない」「お金がある」「お金がない」「仕事ができる」「仕事ができない」「勉強ができる」「勉強ができない」「性格が明るい」「性格が暗い」「背が高い」「背が低い」「おしゃれだ」「おしゃれではない」「声が大きい」「声が小さい」「格好いい」「格好良くない」「可愛い」「可愛くない」。

これらは全て、他の人から嫌われたり、いじめられたり、差別されたりする原因になる。なぜなら普通ではないからだ。普通ではないあらゆることが人に嫌悪されるからだ。

つまり、世の中で嫌われず、いじめられず、差別されない唯一の人間が普通の人間である。だから私たちは普通の人間に憧れるのだ。

でも、この世の中に全てが普通の人間なんて存在しない。だから、この世の中の全ての人間は嫌われたり、いじめられたり、差別されたりしている。

だから、あなたは自分の中の普通では無い何かのせいで苦しんだり生きづらさを感じたりしているかもしれないけど、大丈夫。皆そこそこ生きづらい。