自己の過小評価

能力が低い人ほど、自分のことを実際よりも賢く、スキルが高いと考える傾向があります。これをダニング・クルーガー効果と言います。

そして、あまり言及されることはありませんが、この効果の裏返しとして、能力が高い人ほど自分の優秀さを過小評価する傾向がある、というものがあります。

つまり、もしあなたが「私は能力が低い」と考えているなら、実はあなたは能力が高いのかもしれません。

これは私個人の考えなのですが、実際に世の中で大事なのは「能力」よりも「自分がどういう考え方をするか」という「認知」の方が大事だと思っています。

例えば「自分は格好いい」と考えている人は、実際には見た目がそこそこでも、振る舞いが格好いい人の振る舞いなので、実際に雰囲気が格好良くなり、実際にモテるようになるように。

例えば「自分は可愛い」と考えている人は、実際には見た目がそこそこでも、振る舞いが可愛い人の振る舞いなので、実際に雰囲気が可愛くなり、実際にモテるようになるように。

例えば「自分は能力が高い」と考えている人は、実際には能力がそこそこでも、振る舞いが能力が高い人の振る舞いなので、実際に雰囲気が能力が高い人のようになり、実際に出世するように。

「実際にはそうでないのに、そうであると信じること、考えること」を「認知バイアス」と言います。「ダニング・クルーガー効果」も有名な認知バイアスの一つです。

もちろん認知バイアスを持たずにできるだけ現実をありのままに見ようと努力することも大事ですが、この世界に対して何らかの思い込みを持つことで自分が生きやすくなるなら、その思い込みを持ってしまっても良いのでは?と個人的に考えたりします。

私が持っているこの世界に対する思い込みの一つが「この世界はダメ人間のまま成功できるようになっている」という信念です。

ダニング・クルーガー効果が事実なら、能力が低い人は自分の能力が高いと錯覚し、自信満々に仕事をするようになります。自信満々に仕事をするので、周りの人も「この人、もしかして仕事ができてる?」と錯覚し、実際に出世するのです、という意味でのダメ人間のまま成功できる、という考えが一点。

また、能力が高い人は、自己評価は低いので「自分はダメ人間だ」と思いながら仕事をすることになります。ですが、実際には能力は高いので、やっぱり実際に出世するのです、という意味でのダメ人間のまま成功できる、という考えが一点。

つまり、あなたが自分の自己評価が高かろうが、低かろうが、「この世界はダメ人間のまま成功できるようになっている」ということは常に真です。

なお「この世界はダメ人間のまま成功できるようになっている」は私が持っている個人的な認知バイアスです。

でも、もしあなたが「私は能力が低い。だから私の人生は何もかももうダメだ」と考えるくらいなら、「私は能力が低い。だけどこの世界はダメ人間のまま成功できるようになっている。だから私は大丈夫」と考えるようにしてみてください。

参考:ジョフ・ベゾスとアダム・グラントが考える「本当に頭が良い人」 | ライフハッカー[日本版]