普通の人生を送らなくてもいい

心の病気になると、「普通の人生を送れる日常に戻らなければ」というように普通の人生に戻ることを目標としてしまいます。その理由は、健康な人は皆普通の人生を送っているからでしょう。

では、健康な人で普通の人生を送っている彼らはなぜ普通の人生を送っているのでしょうか?突き詰めて考えると、健康な彼らが普通の人生を送っている理由は「周りの人が普通の人生を送っているから」という理由しかありません。

「それが楽しい人生だから」とか「それが幸せな人生だから」という理由ではなくて、「周りの人が普通の人生を送っているから」です。

つまり、その人にとって「普通の人生」が「辛いもの」であったり「苦しいもの」であったとしても「周りの人がそうだから」という理由だけで「普通の人生」を送ろうとするのです。

心の病になった人の中には「普通の人生を送るにあたって避けられない何か」が原因で心の病になった人もいるでしょう。その人が「普通の人生」に戻ることを目標にしても、目標を達成できた結果、再び自分の人生が「辛く苦しい普通の人生」になってしまうだけではないでしょうか?

心の病になって気づくべきは「普通の人生に戻っても良いけど、普通の人生に戻らなくても良いな」ということです。

あなたがこの世界で守らないといけないのは「法律を破ってはいけない」「死んではいけない」の二つです。この二つさえ守れば、どんな生き方をしてもいいのです。

そもそも私たちは、勝手に「普通の人生を送らないといけない」と思い込んでいるだけで、「普通の人生を送らないといけない義務」はありません。

「普通の人生を送らないと、周りの人から何を言われるかわからない」と考えてしまうかもしれませんが、あなたは「自分がこういう生き方をしてみたいから」という理由で生き方を決めるべきであり「周りの人に文句を言われないために」生きるべきではありません。

なぜならあなたの人生はあなた自身のためのものであり、周りの人のためのものでは無いからです。

もちろん、普通で無い人生には、普通で無い人生としての困難さはあると思います。

ですが、もしあなたにとって普通の人生が辛く苦しいものであるなら「辛く苦しいことが確定している、普通の人生」と「辛く苦しいことが確定していない、普通で無い人生」のどちらを選びますか?