自分自身で自分自身を助ける努力

日本には「善行を行なっていればいつか報われる」という考え方があります。だから私たちは優しい人間になろうと努力したり、真面目な人間になろうと努力したり、道徳的な人間になろうと努力する……つまり、一言で言うならば、できるだけ善人になろうと努力します。

でも、実は私たちの世界は「善行を行なっていればいつか報われる」と言う単純な世界ではありません。

善人でも不幸になることがあるし、悪人でも幸せになることがあります。なぜならそれが、私たちが住む「現実世界」だからです。

もしあなたができるだけ善人になろうと努力しているのに生きづらさを感じているのなら、今あなたに必要なのは「善人になる努力」ではなくて「自分自身で自分自身を助ける努力」です。

「自分自身で自分自身を助ける努力」とは「自分自身で自分自身の人生をコントロールしようと努力すること」です。

「善人になろうとする努力」は「生きづらさの解消」に直結していませんが、「自分の人生を自分でコントロールしようとする努力」は「生きづらさの解消」に直結しています。

まず、自分の今の状態がどうなればもっと楽な人生になるか、どうなればもっと楽しい人生になるかを具体的に考えてみてください。そして、三年後に実際にその状態になるために、これから何を努力すればいいかを調べて、それを少しずつ実行してください。そして、三年後に実際にその状態になるのです。

三年後が長すぎるなら一年後でもいいですし、一年後が長すぎるようであれば半年後でもいいのです。これから先のあなたの人生が楽なもの、楽しいものになるためのことを今から少しずつ積み重ねるのです。

もしあなたが生きづらさを感じているとしたら、今自分の人生を自分でコントロールしようと努力できているか確認してみてください。

もしかしたらあなたの人生はあなた自身がコントロールしているのではなく、親や兄弟や友達や恋人や上司や先生や学校や会社や常識や空気などがコントロールしているのかもしれません。

もし今までの人生で自分の人生を自分でコントロールするよう努力したことがないなら「自分の人生を自分でコントロールするよう努力する」と言うことに拒否感を感じるかもしれません。「そんな面倒くさそうなことはしたくない」とか「そんな恐ろしそうなことはしたくない」とか。

でも、あなたが自分の人生をコントロールせず自分以外の誰かに人生を委ねると言うことは、今の生きづらさが死ぬまで続くと言うことです。なぜなら今までの生き方を変えないと言うことですから。

今の生きづらさが死ぬまで続くくらいなら、腹を括って「自分の人生を自分でコントロールするよう努力する」を始めた方がよっぽどマシだと思いませんか?

正直に言うと「自分の人生を自分でコントロールしようと努力」しても、なかなか人生は思い通りになりません。それでも諦めずに地道に頑張っていると、少しずつ自分が生きたい人生、例えば、楽に生きたいなら楽な人生を、楽しい人生を生きたいなら楽しい人生を送れるようになってきます。

大丈夫。あなたには努力できる力があります。どれくらい努力できる力があるかというと、生きづらさを感じるほどに「善人になろう」と努力できるくらいにです。