人生の選択肢

正直なことを言うと、人間は生まれながらに平等では無いと思う。

運動能力に恵まれて生まれた人と、そうで無い人。記憶力に恵まれて生まれた人と、そうで無い人。文章読解力に恵まれて生まれた人と、そうで無い人。コミュニケーション能力に恵まれて生まれた人と、そうで無い人。外見に恵まれて生まれた人と、そうで無い人。

もちろん、平等では無いのは本人の能力だけではなく、周りの環境もそうだろう。

家族仲がいい家庭に生まれた人と、そうで無い人。裕福な家庭に生まれた人と、そうで無い人。始めから助けてくれる人がいっぱいいる人と、そうで無い人。

ただし、これらは私たちが人生を始めるに当たって最初に与えられた条件であって、これだけで全てが決まるわけではない。

様々な条件を与えられて人生を始めた私たちは、人生を生きていく過程において様々な選択肢を選択する。

この人生の選択肢で何を選ぶかで、私たちの人生は決まっていくのだと思う。

もちろん、最初に与えられた条件によって、人生の有利、不利はあると思う。でも、最初に与えられた条件というのは文句を言ってもしょうがないことだ。私たちにはどうにもできないことだ。コントロールができないことだ。

でも人生の選択肢で何を選ぶかは、私たちがどうにかできることだ。コントロールできることだ。この一つ一つの人生の選択肢で、より良い選択肢を選択することで、私たちの人生はより良いものになるんだと思う。

「人生の選択肢なんていう大したものは私の人生には無かった」と思うかもしれないけど、例えば高校受験でどの高校を受けるか、大学受験でどの大学を受けるか、もしくはそもそも受験をするかしないか、どの部活に入るか、どのバイトをするか、どこに就職するか、誰と付き合うか、転職をするかしないか、引っ越しをするかしないか、その音楽を聴くか聴かないか、その本を読むか読まないか、その映画を見るか見ないか、その話を聞くか聞かないか、旅行に行くか行かないか、その店に入るか入らないか……。人生は選択ばかりだ。

ただ、現実的にはいつも正解の選択肢を選ぶというのは不可能だ。人生の選択肢は事前に正解がわからないからこそ、私たちは何を選ぶべきかを迷うのだから。

だから、できるだけ最悪の選択肢を選択しないように注意しつつ、「まあまあ良い選択肢」「おおむね正解な選択肢」「悪くは無い選択肢」を選び続ければ、私たちはまあまあ良い感じな人生を歩めるのでは無いだろうか。きっと多分。